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佐々成政「伝説のさらさら越え」


いまでも冬の立山登山は危険ですが、500年ほど前の戦国時代に佐々成政はそれを果たしました。これが「さらさら越え」です(豪雪で知られるザラ峠を超えたことから) なぜ危険な挑戦をする必要があったのでしょうか。 富山を治めていた佐々成政は、信長の死後秀吉方と戦いになり苦戦していました。 そこで雪で敵が攻めてこない冬のあいだに、山を越えて家康に援助を求めようとしたのです。 敵に囲まれていたため他のルートを取ることはできませんでした。 数多くの苦難を切り抜け、雪崩に脅かされ多くの家臣を失いながらも、浜松に到着した佐々成政ですが徳川家康を説得することはできませんでした。 戦いには敗北した佐々成政ですが、暴れ川であった常願寺川の災害を防ぐための治水に力をそそぎ善政を行っていたので領民たちからは慕われていたそうです。

参考文献:http://www.ccis-toyama.or.jp/toyama/magazine/narimasa/sasa0201.html